新潟 釣りの道具箱 うまい魚と釣りの旅
「半遊動式(ジェット)てんびん」写真・イラストで見る!半遊動式天秤(てんびん)の作用・説明・必要性!
半遊動式天秤
今回は「天秤(てんびん)」シリーズの「半遊動式天秤・ジェット天秤」についてお話しします。
有名なジェット天秤で解説
早速現物の写真です。
こんな感じでおもりの真ん中に空いたアナに二本から成り立っている針金が入っています。
オモリの穴は針金とクリアランスがあり、片側の針金を両端のアイ型の曲がっているところまで自由に動きます。
二本の針金のつなぎは、丸く曲げられた針金同士がつながった居る為、自由に動きます。
オモリの可動範囲はと言いますと
上の写真で言うと、針金のアイ型に曲げられた部分、赤い丸と青い丸の部分を自由に動きます。
オモリ自体は、動くことはできるが曲げられたアイを抜けないくらいの穴の大きさです。
赤丸の部分は
この様にアイにサルカンがついています。
オモリを移動していくと、この部分で止まります。
では反対側は?となりますが、
二本の針金のアイの接続部で止まります。
さらに、このメーカーのタイプは、
このように少しくぼんでいる為、後程説明いたしますが可動域が狭まり仕掛けを一直線に近づけ回収しやすくなっていると想像できます。
作用をイラストにすると
このようにおもりが半分だけ自由に動き、天秤の針金がアイを中心に自由に動きます。
仕掛けでの天秤の位置はここ!
釣りの仕掛け全体でみると
取り付け位置はイラストの様になります。
なぜこのような動きが必要になるかというと、まずはキャスト(投げる)時に重要になります。
仕掛けを投げた時、遠心力でオモリが飛んでいきますが、二本の針金のアイのところで止まり、そのまま天秤を引っ張って飛んでいく形になります。
その際、接続された針金は空気抵抗や「おもり>仕掛け」の関係で「く」の字の状態になり飛んでいきます。
この作用の必要性ですが、「固定式天秤」・「遊動式天秤」・「半遊動式天秤」と同じ目的です。
上のイラストの様に道糸と仕掛けが絡まらないようにすることが最大の目的です。
「くの字」になった針金(アーム)の距離分、道糸との距離が空きます。
この道糸と仕掛けの距離がないと絡まってしまい釣りになりません。
海の中の作用
海中ではどうなるのか?簡単に一例をお話しいたします。
まず、投げてから糸ふけをとり仕掛けを安定させます。
※手にある程度の重さを感じるまでリールを巻き仕掛けをまっすぐになじませます。
イメージはおもりをしばらく引き、アイに当てたのち、仕掛けを引っ張り真っ直ぐにします。
この状態で魚が掛かった場合、
食い始めは違和感が少ない状態になり食わせやすくなります。
これは、おもりある程度自由に動くため、重さがかかりにくく魚に違和感をあたえにくいからです。
ただ、遊動式とは違いオモリの可動は道糸側のアイの部分でオモリが止まるまでになります。
さて、魚が掛かってから仕掛けを回収するときはどうなるか?
始めにキャスト後仕掛けをなじませる時と作用は同じになります。
魚に引かれた分をリールで巻くと接続アイでオモリは止まります。その後おもりが浮力で浮き上がり始めるとオモリと地面の抵抗がなくなりそのまま仕掛けを回収するわけです。
楽天市場
富士工業 ミニジェット天秤 2JO−8S 8号【re1604g12】【ゆうパケット】
AMAZON
富士工業(FUJI KOGYO) ミニミニジェット天秤 2JO-SS 5号
ロケットのようなオモリの形状
さて、他のおもりと違うジェット天秤の形状。
この形状は障害物を乗り越える・すり抜ける事に非常に適しています。
これはぶっこみ釣りの記事の時に使用したイラストですがご覧ください。
ぶっこみ釣り 大幅根掛かり回避! 根掛かり対策で快適なぶっこみ釣りを!
海藻や岩などを回避しやすいです。
海藻であればすり抜け、また
岩礁であれば天秤の針金も功を奏し、追従するオモリも越えやすくなっています。
まとめ
適合魚種・・・クロダイ、キス、根魚(カサゴ)等におすすめ
大物から小物まで対応可能!
・メリット・・・・魚に違和感をあたえにくい。
・・・・障害物が多いところでも根掛かりしにくい。
(他の釣り人がやりにくいので魚が着きやすい場所を攻める事ができる)
・・・・感度も割とよい
・デメリット・・・・おもりが外せないので重さの違う種類を釣り場に多く持ち込む必要がある。
※釣りが絞れていれば持ち込む種類が限定されお手軽になるので、逆にメリットにもなります。
釣り場、魚種に応じてさまざまに天秤を使い分ける投げ釣りの世界。
非常に奥が深く、選択して魚を狙うところが非常に面白い釣りです!
ぜひ挑戦してみてください!
最後までお読みいただきありがとうございました!!
「図解」投げ釣りの天秤ってどれを使えばいいの?そもそも天秤とは?天秤の種類と機能
コメント